2024年アーバンシックが菊花賞、2025年ミュージアムマイルは有馬記念を制した様に下半期のG1を占う上でも注目のレース。
今年も春のクラシックを賑わせた馬と夏の上がり馬が出走するが、予想する上での重要確認データは以下を中心に見ていきたい。
データ分析(過去10年間2016-2025)
- 人気別・単勝オッズ
- 前走ローテーション
- 皐月賞5着以内
- 枠・脚質傾向
確認point①人気別・単勝オッズ成績(上位人気が圧倒的)
過去10年の勝ち馬10頭中7頭、3着以内30頭中23頭(76.7%)を3番人気以内で占めている。10番人気以下の好走はゼロで穴馬が絡む場合も8〜9番人気止まり(アサマノイタズラなど)で、極端な大波乱は少ない傾向。
1番人気: 3勝 / 3着内9頭(勝率 30.0% / 複勝率 90.0%)
2番人気: 3勝 / 3着内8頭(勝率 30.0% / 複勝率 80.0%)
3番人気: 1勝 / 3着内6頭(勝率 10.0% / 複勝率 60.0%)
1〜3番人気の独占: 10年中5年(2016・2017・2022・2023・2024年)で「1〜3番人気」のみで決着
| 開催年 | 1着 | 2着 | 3着 |
| 2025年 | 1番人気(ミュージアムマイル) | 8番人気(ヤマニンブークリエ) | 2番人気(レッドバンデ) |
| 2024年 | 2番人気(アーバンシック) | 1番人気(コスモキュランダ) | 3番人気(エコロヴァルツ) |
| 2023年 | 2番人気(レーベンスティール) | 1番人気(ソールオリエンス) | 3番人気(シャザーン) |
| 2022年 | 3番人気(ガイアフォース) | 1番人気(アスクビクターモア) | 2番人気(ローシャムパーク) |
| 2021年 | 9番人気(アサマノイタズラ) | 2番人気(ソーヴァリアント) | 5番人気(オーソクレース) |
| 2020年 | 4番人気(バビット) | 1番人気(サトノフラッグ) | 2番人気(ガロアクリーク) |
| 2019年 | 1番人気(リオンリオン) | 8番人気(サトノルークス) | 3番人気(ザダル) |
| 2018年 | 4番人気(ジェネラーレウーノ) | 1番人気(レイエンダ) | 6番人気(グレイル) |
| 2017年 | 2番人気(ミッキースワロー) | 1番人気(アルアイン) | 3番人気(サトノクロニクル) |
| 2016年 | 1番人気(ディーマジェスティ) | 2番人気(ゼーヴィント) | 3番人気(プロディガルサン) |
単勝オッズは9.9倍以下で9勝、複勝率62.5%と人気馬が好走。特に4.9倍以下の馬は1着こそ4勝であるが、複勝率は93.3%は驚異的な数字。またオッズ50.0倍以上の馬は3着内は無しなので、よほどの押し材料がない限り除外で可。また、20.0倍以上で好走したのは、2021年1着のアサマノイタズラ(42.7倍)と2025年2着のヤマニンブークリエ(25.4倍)の2例のみ。
| オッズ階層 | 出走数 | 1着数 | 2着数 | 3着数 | 3着内数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 |
| 1.0 〜 2.9倍 | 8頭 | 2頭 | 5頭 | 0頭 | 7頭 | 25.0% | 87.5% | 50.0% |
| 3.0 〜 4.9倍 | 7頭 | 2頭 | 2頭 | 3頭 | 7頭 | 28.6% | 100.0% | 98.6% |
| 5.0 〜 9.9倍 | 25頭 | 5頭 | 1頭 | 5頭 | 11頭 | 20.0% | 44.0% | 118.8% |
| 10.0 〜 19.9倍 | 25頭 | 0頭 | 1頭 | 2頭 | 3頭 | 0.0% | 12.0% | 0.0% |
| 20.0 〜 49.9倍 | 27頭 | 1頭 | 1頭 | 0頭 | 2頭 | 3.7% | 7.4% | 158.1% |
| 50.0倍以上 | 48頭 | 0頭 | 0頭 | 0頭 | 0頭 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
確認point②前走ローテーション
日本ダービー、ラジオNIKKEI賞組中心
セントライト記念はこの2つのレースを押さえておけばほぼ問題無いと言われるほど、この2レースからの成績は良い。条件クラスの馬が好走することもあるが、基本は日本ダービーとラジオNIKKEI賞から押さえておくのが基本。
過去10年間において日本ダービーからは5勝、複勝率47%。ラジオNIKKEI賞からは3勝、複勝率33%と高い数字を誇っている。さらに人気、着順別を見ていけばさらに具体的な傾向がわかる。ちなみに残りの2勝は2022年ガイアフォースの国東特別(1勝クラス)と2017年ミッキースワローのいわき特別(2勝クラス)になる。
日本ダービー:5-6-5-18(勝率:14.7% 連対率:32.4% 複勝率:47.1%)
ラジオNIKKEI賞:3-1-1-10(勝率:20.0% 連対率:26.7% 複勝率:33.3%)
その他重賞:0-0-1-10(勝率:0% 連対率:0% 複勝率:9.1%)
重賞以外:2-3-3-70(勝率:2.6% 連対率:6.4% 複勝率:10.3%)
日本ダービー着順、人気別傾向
日本ダービーから挑む馬の詳細を深掘りしてみた。面白いのが5勝のうち日本ダービー11着以下の馬が3勝している点である。ダービーに出走するぐらいの馬なので、同世代のレースでの力関係は上位になる。日本ダービーの着順はそれほど気にする必要はなさそうである。
5着以内:1-3-0-2(勝率:16.7% 連対率:66.7% 複勝率:66.7%)
6着~10着:1-1-4-7(勝率:7.7% 連対率:15.4% 複勝率:46.2%)
11着以下:3-2-1-9(勝率:20.0% 連対率:33.3% 複勝率:40.0%)
日本ダービーでの人気別を見てみると5番人気以内が3勝の複勝率100%、6〜10番人気が2勝で複勝率50%で逆に11番人気以下は連対無しで複勝率も下がる。軸にするにはダービーでの人気は1つ物差しになりそう。
5番人気以内:3-3-1-0(勝率:42.9% 連対率:85.7% 複勝率:100%)
6~10番人気:2-3-2-7(勝率:14.3% 連対率:35.7% 複勝率:50.0%)
11番人気以下:0-0-2-11(勝率:0% 連対率:0% 複勝率:15.4%)
今年の日本ダービーからの出走馬
バステール3着(11番人気)
ゴーイントゥスカイ4着(3番人気)
アスクエジンバラ10着(9番人気)
アウダーシア11着(7番人気)
ラジオNIKKEI賞着順、人気別傾向
日本ダービー同様にラジオNIKKEI賞組の着順、人気別も確認すると、出走頭数はダービーに比べると少ないもののやはり5番人気以内の成績が良く2勝、複勝率50%とデータ的にはまずまず。逆に6番人気以下はデータも良くない。
5着以内:2-1-0-6(勝率:22.2% 連対率:33.3% 複勝率:33.3%)
6着~10着:0-0-1-2(勝率:0% 連対率:0% 複勝率:33.3%)
11着以下:1-0-0-2(勝率:33.3% 連対率:33.3% 複勝率:33.3%)
人気別↓
5番人気以内:2-1-1-4(勝率:25.0% 連対率:37.5% 複勝率:50.0%)
6~10番人気:1-0-0-3(勝率:25.0% 連対率:25.0% 複勝率:25.0%)
11番人気以下:0-0-0-3(勝率:0% 連対率:0% 複勝率:0%)
今年のラジオNIKKEI賞からの出走馬
サノノグレーター1着(1番人気)
リッツパーティー3着(2番人気)
バドリナート4着(13番人気)
確認point③皐月賞5着以内
POINT2つ目は皐月賞5着以内について。過去10年間のデータを見ると皐月賞5着以内の好走が目立つ。
point①で確認したダービーからの転戦だけでなく、皐月賞での好走実績がセントライト記念との好走に関連性が強い。中山は直線が短く瞬発力勝負になりにくい、ゴール前の坂も合間って持久力型が台頭しやすい。上がり最速だけでなく最後まで伸びる馬が強い。ここでポイントなのが中山で開催される春の皐月賞トライアルの好走歴が直結しているわけでなく、レースレベルの高い皐月賞で5着以内に入着していることが重要で、皐月賞で5着以内=中山適正が高いと判断できる。
過去10年間の皐月賞5着以内の成績は【4-5-1-2】で4勝をあげていることはもちろん、連対率75%、複勝率83.3%とかなりの確率で3着内に入る点である。これが皐月賞を除く春のトライアル組(ホープフルS、京成杯、弥生賞、スプリングS)で3着内に好走した馬は1勝はあげているものの、連対率5.2%、複勝率10.5%と大きく成績が落ちる。
皐月賞5着以内:4-5-1-2(勝率:33.3% 連対率:75.0% 複勝率:83.3%)
皐月賞除く中山重賞3着内:1-0-1-17(勝率:5.3% 連対率:5.3% 複勝率:10.5%)
中山2200m(外回り)の特徴。
セントライト記念以外にもAJCC、オールカマーの舞台となっている中山2200mは外回りの向正面から下りながら徐々にペースが上がり、3~4コーナーから長く脚を使う形になりやすい。また直線が310mしか無いため直線だけで全部差す競馬は困難で、4コーナーである程度前に進出できる馬を評価したい。
今年の皐月賞5着以内からの出走馬
アスクエジンバラ 皐月賞4着(スプリングS2着 ホープフルS3着)
今年の中山重賞3着以内からの出走馬
アウダーシア スプリングS1着(皐月賞9着)
バステール 弥生賞1着(皐月賞11着)
確認point④枠傾向・👣脚質
枠傾向
外枠(7・8枠)から勝ち馬は出ておらず、内〜中枠が優勢
内枠 (1〜2枠):出走25頭 1着:2勝 3着内:7頭 複勝率:28.0%
中枠 (3〜6枠):出走73頭 1着:8勝 3着内:17頭 複勝率:23.3%
外枠 (7〜8枠):出走42頭 1着:0勝 3着内:6頭 複勝率:14.3%
今年の枠順
1枠1番ウェイクフィールド(横山和生)
2枠2番アウダーシア(津村明秀)
3枠3番バドリナート()
脚質
脚質的には勝利数では先行、差しが4勝づつであるが。複勝率は先行が40%、差しが22.6%と先行での成績の方が良い。逃げ、追込は届きづらい。
逃げ:1-0-1-10(勝率:8.3% 連対率:8.3% 複勝率:16.7%)
先行:4-6-4-21(勝率:11.4% 連対率:28.6% 複勝率:40.0%)
差し:4-4-4-41(勝率:7.5% 連対率:15.1% 複勝率:22.6%)
追込:1-0-1-38(勝率:2.5% 連対率:2.5% 複勝率:5.0%)
出走馬分析
◎アスクエジンバラ(岩田康誠)
- 中山での好走実績が豊富でホープフルS3着、スプリングS2着、皐月賞4着と勝ち切れてはいないが、中山巧者。
- 中山では(ホープフルS、皐月賞)ではダービー馬のロブチェンに0.2~0.3秒差と大きく負けていない。また、過去3レースとも中山の急坂にも対応はできている。
- 皐月賞では前有利の展開ではあったがバステール、サノノグレーター、ラージアンサンブルに先着している。
- 日本ダービー出走組、メンバー唯一の皐月賞5着内の好走データにも該当。
◯ゴーイントゥスカイ(武豊)
- ダービーでは3番人気で0.1秒差の4着と世代上位の実力を証明。
- 春は青葉賞含めて左回りでは強さを発揮したが、今回右回りにどれだけ対応できるかは懸念される。実力はあるので中山外回りであれば持てる力を出し切れば勝ち負けは可能。
- セントライト記念出走を進言したのも武豊なので前哨戦ではあるが、ある程度の結果も求めてくるであろう。
- 日本ダービー出走組。ダービーで5番人気以内の好走データに該当、
▲サノノグレーター(田辺裕信)評価
- 前走のラジオNIKKEI賞では外を回りながら強い競馬を見せた。メンバーレベルはそれほど高くはなかったが着差以上の強さを感じた。
- 皐月賞では展開が合わなかったが上りは33.9秒と対応はできている。
- 懸念材料は距離。父グレーターロンドンの2200mは少し長い印象。2000mまでであれば推したいところであるが、メンバーレベルも上がる今回は▲。
△バステール(川田将雅)
- 日本ダービーでは0.1秒差の3着であったが、向正面で早めに仕掛けて2番手まで押し上げたことが功を奏した。やはり力はある。
- 皐月賞は11着と大敗しているが、前に位置した馬のレコード決着では厳しいレース。それでも上がりは3番目に早い脚を使えており、弥生賞も勝利している中山コースは◯
- あくまで目標は菊花賞?なので最終追い切りの内容自体はそれほど良くない。レース当日にどこまで仕上がってくるかは疑問。今回は買ではないのかも。
△アウダーシア(津村明秀)
- スプリングSでは早めに仕掛けて長く脚を使えており、上がり最速で重賞初制覇。中山でも好走は期待できる。
- 日本ダービーでは後方からの競馬で11着。位置取りは良くなかった中で上がりは出せているが、ゴーイントゥスカイとの上がりと比較すると遅い。
予想
堅く決まりやすいレースなので、馬券的には3連係で広く攻めるより絞って買いたいレース

コメント