2024年まではハンデ戦、2025年から別定戦に変更され、昨年もエネルジコ、クイーンズウォークなどG1級の馬が出走。今年はG1馬が5頭出走する豪華メンバーでの開催。
秋の天皇賞が左回り東京コースであることから左回りを経験する意味でも絶好の舞台といえる。
上がり最速が強い
日本一長い直線を持つ新潟Aコースは上がり性能が特に重要。前半は比較的スローペースで流れる事が多い為、最後の直線で脚を余すことなく持続させる事ができる馬が有利。開催最終週ということもあり外からの差し、追込も効く。
過去10年間の上がり最速馬の成績【5-2-2-3】
2025年:1着シランケド55kg(11-12)追込32.4秒
2024年:2着セレシオン56kg(9-10)追込32.8秒
2023年:3着インプレス56kg(13-13)追込33.4秒
2022年:2着ユーキャンスマイル57kg(17-17)追込33.0秒
2021年:1着マイネルファンロン55kg(15-15)追込33.4秒
2020年:4着サトノガーネット55kg(18-18)追込31.9秒
2019年:1着ユーキャンスマイル57kg(13-12)差し33.6秒
3着カデナ57kg(17-15)追込33.6秒
6着ショウナンバッハ(17-17)追込33.6秒
2018年:1着ブラストワンピース54kg(11-11)追込33.5秒
2017年:7着トーセンバジル56kg(14-15)追込33.7秒
2016年:1着アデイインザライフ55kg(17-17)追込32.7秒
今年出走馬でオープン以上上がり最速実績
ダノンシーマ:目黒記念3着、白富士S1着
ロデオドライブ:NHKマイルC1着、NZトロフィー2着
アーバンシック:セントライト記念1着、京成杯1着
ジュンブロッサム:関越S9着、25富士S5着、24関屋記念3着、アーリントンC4着
ステレンボッシュ:オークス2着、阪神JF2着
ゾロアストロ:東スポ杯2歳S2着
チェルヴィニア:オークス1着、アルテミスS1着
ドゥレッツァ:菊花賞1着
バレエマスター:新潟大賞典2着、福島民報杯7着、六甲S8着、ディセンバーS11着、ポートアイランドS8着
57.5kg以上のハンデを背負う馬は不利
2024年以前はハンデ戦であった為、夏競馬らしく軽斤量馬の快走も目立ったが、2025年以降は別定戦へと変更された為そこまでハンデに開きは無くなった。しかし、57.5kg以上の斤量を背負い新潟の長い直線で押し切るのは難しいのも事実。勝率は6%弱と厳しく今年は57.5kgは不在で58kg以上が3頭。
過去10年間の斤量57.5kg以上の成績【1-2-0-14】
2025年:ヴェローチェエラ5着(58kg)コスモフリーゲン9着(58kg)
2024年:レッドラディエンス5着(58.5kg)
2023年:ユーキャンスマイル2着🥈(58kg)
2022年:カラテ1着🥇(57.5kg)サンレイポケット(57.5kg)
2021年:トーセンスーリヤ2着🥈(57.5kg)ザダル13着(57.5kg)ギベオン17着(57.5kg)
2020年:カデナ6着(58kg)
2019年:クリンチャー12着(57.5kg)ダイワキャグニー16着(57.5kg)
2018年:セダブリランテス7着(57.5kg)
2017年:ラストインパクト16着(57.5kg)
2016年:アルバートドック2着(🥈58kg)マイネルミラノ8着(57.5kg)ダコール16着(58kg)
ハンデ57.5kg以上の出走馬
58kg:ジュンブロッサム
59kg:アーバンシック、ドゥレッツァ
出走馬分析
ダノンシーマ(川田57kg)
これまで10戦して5-1-4-0と3着以内を外した事が無く安定感抜群。重賞では前々走の阪神大賞典で3着、前走目黒記念も3着とあと一歩のところ。川田騎手含めて新潟記念では得意の芝2000mに戻る事はプラス材料。前走目黒記念はトップハンデの57.5kgの中、タイム差無しの3着と健闘。1着、2着馬より斤量不利がありながら上がり最速を出しているところは高評価。新潟は初めてになるが、重賞勝ちはなくともここでは上位の評価
ロデオドライブ(ルメール57kg)
新潟記念は天皇賞(秋)を見据えての陣営のレース選択が伺える。ここまで4戦は全て1600mで初の2000mへの対応が鍵となるが、近親に天皇賞(秋)の勝馬カンパニーを持つ血統背景から2000mをこなせる下地は整っている。3歳にしてハンデ57kgでの古馬との対戦は楽ではないが、左回りの直線の長い新潟コースは好材料で初コンビを組むルメール騎手も強力。
チェルヴィニア(津村明秀56kg)
24年牝馬二冠。直近1年は毎日王冠7着(+0.7秒)マイルCS10着(+0.9秒)中山記念5着(+0.4秒)ヴィクトリアマイル16着(+1.1秒)と1800m以下でのレースで結果は出ていないが、久しぶりの2000mでどこまで立て直せるか。オークス、秋華賞を勝利しているだけに距離延長は歓迎できる。
ゾロアストロ(岩田望来55kg)
新潟コースは2歳未勝利戦(1800m)で上がり32.9秒で勝利し、東スポ杯2歳Sでも上がり32.7秒でパントルナイーフにタイム差無しの2着と素質の高さを示している。皐月賞は12着と大敗したが、左回りのワンターンでの競馬は合っているが、距離2000mはボーダーか少し長い印象。ハンデは恵まれているが皐月賞後の肺出血で4ヵ月振りレースでの距離延長は強くは推しづらい。
ボーンディスウェイ(丸山元気57kg)
七夕賞では14番人気ながら適距離の2000mということもあり掲示板を確保。距離2000mに限れば4-2-4-8と悪くはない。しかし、七夕賞より数段階メンバー強化されるため勝負は難しい。
アーバンシック(三浦皇成59kg)
24年菊花賞以来勝利からは遠ざかっており、前走金鯱賞では殿負けの14着と古馬になってからの安定感は乏しいレースが続いている。新潟記念は59kgのトップハンデで挑むことも厳しさを際立たせる。
サヴォーナ(池添謙一57kg)
1年5か月ぶりの実戦となった福島民報杯ではハイペースを好位から追走で抜け出し快勝。前走七夕賞でも福島民報杯と1000mラップが同じハイペースであったが、直線で脚を伸ばす事ができずに10着と大敗。稍重の馬場が合っていなかった。福島の様な小回りコース適正は高いが直線の長いコースでは切れ負けする印象。前走よりさらにメンバーレベルが強化される新潟記念では良馬場で合っても能力的には劣る。
ステレンボッシュ(戸崎圭太56kg)
近走は牡馬との対戦でやや精彩を欠いていたが、前々走のエプソムCでは外枠から中団につけ、終始外々を回る形不利はあったが直線で反応良く脚を伸ばし、一旦は勝ち負けに持ち込んだ。最後はトロヴァトーレに差されてタイム差なしの2着となったが、上がりも勝ち馬に次いで速く、内容は十分に評価できる。前走の安田記念は東京芝1600のペースに対応できずに10着と大敗。距離延長で一呼吸入る新潟2000mの方が合っている。
ジュンブロッサム(石川裕紀人58kg)
24年の富士Sでは後のマイルCSの勝馬ソウルラッシュを差し切り重賞初制覇を飾っており、はまった時の末脚の威力は秀逸。その後のレースでは勝利は無いが上がり性能は高く直線の長い新潟や東京では一発の可能性を秘めているが、2000mは3年以上出走が無くハンデ58kgも厳しい。
ドゥレッツァ(田辺裕信58kg)
3歳時には5連勝で菊花賞を制したが、その後は勝ちきれないレースや凡走が目立つ。今回11カ月振りのレースとハンデ59kgは楽ではなく、相手も強くいきなり勝ち負けまでは厳しいか。
バレエマスター(57kg)
前々走の新潟大賞典では12番人気ながら、上がり最速でグランディアの2着と善戦。ハンデ55kgは恵まれた中であったが展開ハマればの走りを見せた。昨年の新潟記念は0.3秒差の7着、新潟大賞典でも2着とコース適正は悪くないが展開や差しが届く馬場に左右されやすいため、前が流れて差し脚が活きる展開になるかがポイント。条件が揃えば一発を狙える穴候補まで。
予想
絶対前を取りたいような逃げ馬不在と新潟記念特有の差し追込有利の展開から、ペースはスローで進むと予想。3コーナーから4コーナーにかけて仕掛け始めるが勝負はやはり直線。
若い馬が有利なレースでありロデオドライブ、ダノンシーマがここでは人気を集める、ルメール騎手と初タッグを組むロデオドライブは初の2000mは未知ではあるが、血統的には問題無さそうで、距離延長でG1馬の乗り替わりルメールはむしろ好走条件に感じる。ダノンシーマは川田騎手の左回り2000mは鉄板。
もう1頭あげるならばステレンボッシュを推したい。エプソムCで復調の兆しを見せた中での前走の安田記念は適距離では無かったので。距離延長の今回は期待ができる。
結果
1着ゾロアストロ(岩田望来)
2着◎ロデオドライブ(ルメール)
3着ダノンシーマ(川田将雅)
4着サヴォーナ(池添謙一)
5着アーバンシック(三浦皇成)
11着◯ステレンボッシュ(戸崎圭太)
大雨の中で行われた新潟記念はゾロアストロが接戦をしてきさらぎ賞以来の重賞2勝目。本命にしていたロデオドライブは惜しくも2着となり、連対候補にしていたステレンボッシュは殿負けの11着で不的中となりました。
ロデオドライブは直線でスペースがなかった事が響きました。追い出しが遅れてしまいそこからよく伸びたがアタマ差の2着と内容的には強い競馬を見せてくれました。初コンビを組んだルメール騎手も距離不安の中で折り合い重視で直線の進路が無かった事は不運でしたが、最善の競馬をしてくれました。


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